初恋

一時間目が終わると紗羅は急いで何処かへ行ってしまった。

なんとなく待ってようかと思ったけど次は理科室に移動だから、待つのを諦めて翔に声をかけるが何度呼んでも反応しないから、置いてくことにした。

暫く廊下を歩いていると、紗羅が走っているのが見えた。

「どうした?」

不思議に思い声をかけると紗羅は一度立ち止まり

「職員室行ってたんだ!あと少しでチャイム鳴るし裕樹君も急いだ方がいいよ。」

「そうだな。紗羅も遅刻すんなよ」

「うん、ありがとう」

そう言って紗羅はまた走り出した。


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