!戦いで人は成長する!
普段の倍の時間を費やして道場の下の歩道に辿り着いた。
そこには全員が集まっており、こっちに気が付くと駆け寄ってきた。
女の子達はSの安否を確認し、男達は僕の腕の止血をしてくれた。
僕は男達に持ち上げられ、道場に戻った。

泊まり込み用の布団をひいてくれ、Sが申し訳なさそうに、
『教官。ごめんなさい。私のせいで…。』
そう言いながら看病をしてくれた。

僕はその言葉で落ち着いたのか眠ってしまった。

次に目を開けた時は僕と寝ているS以外誰もいなかった。

起こさないように布団から抜け出し、毛布をSにかけて外の空気を吸いに行った。
月を見上げ、さっきみた夢を思い出していた。
暗闇の中、みんなが僕を囲み泣いている夢だった。
僕は夢の中で、
『何で泣いとるんや?俺は生きてるで!』
と、言いながら怪我をした腕をみせた。
その腕からは大量の血が出ていて切られた直後のように滴り落ちていた。
かなり痛む夢だったのだ。
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