!戦いで人は成長する!
僕はとっさに目を開けた。
そこには涙を流しながらキスをしているRの顔があった。
やっぱりどんな子でも女の一面はあるものだなぁと思っていると、向こうもゆっくり目を開け、僕と目が合った瞬間、顔を真っ赤に染め僕を突き飛ばして、
『勝手に目開けるな!』
と、急に怒り出した。
『そりゃ~、ビックリしたら目開けるやろ!普通。』
僕が反論すると女の顔に戻り、
『女心が分かってない。』
そう呟いた。
それは自分でも分かっていたのだが、男の感性では想像が出来ない。
だから怒らせたり、泣かれたりするのだ。
頭が異様に回りこの状況をいち早く抜け出す方法を考えている。
頭がパンクしそうになった時、
『だね~、全然分かってないねぇ。』
と、同調する発言がいきなり飛び出した。
その結果、
『アホッ!!』
僕の考えだけが空回りし、3発おケツを蹴られるはめになった。
ヒリヒリしているおケツを撫で(なで)ながら、
『まぁ、なんだ。最後と言っても俺らの絆はそう簡単に無くなるもんじゃねぇと信じてるからまたいつか会えるさ!会いたくなったら電話してこいや!』
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