めがね
上 わたしと
春。
もう桜の花びらが落ちてしまい
わたしは道路にできた満開の桜の木を見ながら
人生で二回目のクラス替え表を見た。
わたしは学校では比較的に大人しい方なので
大勢の友達が居るわけではない。
別に誰とでも話せるが、気が会う子がなかなか見つけきれない。
でも、そのクラスには大親友のさやちゃんが居た。
彼女は髪の毛を二つ結びにしていて、大きな目、純粋な心
なんといってもかわいい
わたしと気があって、良く一緒にいる。
クラス替えの表のまわりには、ごちゃごちゃと蟻がたかるようにして、一枚一枚の紙を囲んでいる。
所々で奇声があっていたが、馬鹿らしく思えたのを覚えている
わたしは群がる人を押し退けながら自分のクラスへと向かった
クラスに行ってもさやちゃんは居なかったので凄く暇だった

始業式・入学式共に終わり
クラスで学活の時間があった
わたしは2年2組、担任の吉木先生は
壱岐育ちなのに大阪弁を喋っていて。なんだか熱い感じの27歳
坊主頭でスーツが似合わない男ランキングで、上位を狙えるような顔である。
ひとりひとり自己紹介をしていくことになったので
わたしはいやいや自己紹介をした。
無難に名前、部活、あいさつといった順にあっさりとした自己紹介をした。
その時は彼の事を、別になんとも思っていなかった


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