狂おしい程君を愛してるー月下美人ー

友達。



誘われるがまま
カラオケに連行された。


あたしカラオケなんて…
来ることない…



「桜ちゃん!何ぼーっとしてるん」

「…あ、ごめ…っ、慣れてなくて」

「カラオケに慣れてへんの?」


「うん…、カラオケもやし、
こういう風に大人数でわいわいするんも、慣れてないねん」


ツレは確かにいた。
今はもう連絡すらとってないけど。

でも会っても、やることは
大体万引きや、たむろするくらいで、‘友達’ではなかった。
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