狂おしい程君を愛してるー月下美人ー
「皐月ちゃん可愛いな…。
俺ヤバイわ」
これは
オッサンにだけじゃなく
男の人に通じるんだ。
「一緒におって…?」
上目遣いで、小さな声で言う。
「会ったばっかりやのに
あぁ…もうどないしよう」
澪音も所詮ただの男か…。
あたしと寝たい?
あたしにはそれしか武器がない。
「二人きりになれるとこ…
行く?」
可愛く可愛く、言う。
「俺…、枕はせぇへんねん」
「枕?」
「客と寝ること」
あぁ、そういうこと。
客…ね。
あたしは客だもんね。
「でも…皐月ちゃんのこと
知りたいと思ってる自分が
おんねん…」
「ほんなら話すだけでも
ええやん」
ホテルに行ってしまえば
所詮男はあたしと寝る。