気まぐれ社長の犬

…あーもう面倒くさい。



「私外行ってきます」



副社長室を出ると調度相模さんと出会った。



「あら妃和さんどうしたの?」


「ちょっと出掛けてきます」


「へー副社長秘書は私たちと違って楽でいいわね」


「ええ、相模さんは忙しいですものね。ちゃんと休まないと肌まで悪くなってしまいますよ?」


「までって何よまでって!!」


「あら、何かいい場所でもあるんですか?すみません気付きませんでしたー。それでは私も暇ではないので失礼します」



私は悔しそうな顔をしている相模さんの隣を笑顔を通り過ぎた。


こんなふうに相模さんと話せるのももうすぐ終わりかぁ…なんかさみしいなー。

あっ相模さんにもなんかプレゼントしようかな。


何か買おうと外を歩いていた時、突然隣に車が止まった。


窓が開いて中から顔を出したのは、咲本さんだった。



「妃和さんお久しぶりです。1人でどうしたんですか?」


「響城さんの社長就任のプレゼントでも買おうと思ったんですけど何がいいかわからなくてとりあえず外に出てきたんです」


「そうなんですか。僕でよければ手伝いましょうか?」


「いえそんな…悪いですよ」


「いいんですよ。ちょうど仕事が終わったところですから。乗ってください」



私は半ば無理やり車に乗せられると咲本さんは車を走りだした。


こういう面倒くさいやつ嫌いだ。

しかももう仕事が終わったなんてさすがバカ息子ってかんじ?



「いやーでもまた妃和さんと会えるなんて本当に嬉しいですよ」


「私もです。すごい偶然ですね」



…なわけないけど。

それに偶然なのかも怪しい。

待ち伏せしてた可能性だってあるから怖いんだよね。

とにかく、この人には気をつけなきゃ……



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