Last.
耳を澄ませば、波の音が聞こえてくる。



浜辺を歩き、夕焼けが俺を赤く染めていく。



もう……捜さない方がいいのかな。



日が暮れると共に、自信が無くなる。



どんな想いで俺の前から消えたのか……。



あのメモの本当の意味は……!?



なんで…何も言わずに居なくなった……!?



聴きたいことが山ほどあるのに、
もう聴けない。



美月は…もう居ないんだ。



次の日も、その次の日も、
色んな場所に行ったけど
逢うことはなかった。



忘れるなんてこと、出来るはずがない。



時間が経てば経つほど求めていた。



休日も、気がつけば鎌倉に足を向けていたりする。



どこに居ても、何をしてても、
俺は美月を探している。















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