導く月と花に誓う



「…なんか、慌ててあげちゃったけど…大丈夫かな?」




そもそも妖怪だし……





「案外、大丈夫かもしれませんよ」




そう言って、狐燈がふわり、と笑う。





「…だといいけど、ね」




…あー、体いたっ





それからあたしは、また思い切り伸びをしたあと、振り返る。





「今度こそ帰ろ」


「…はい」





───あたしの言葉に、狐燈はふっ、と微笑んだ。










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