【完】甘い恋よりもそばにいて


あたしは体を起こしてリビングに足を進めた。


「あ、やっぱり…」


あたしはあのソファーに駆け寄った。


先輩は高い身長に合わないソファー

そこに居心地が悪そうにムッとした
表情で寝ていた。


あーもう、足が少しはみ出てるし
それにタオルの一枚もかけていない。


こんなんじゃ、風引いちゃうじゃん。




バカじゃん!
その言葉じゃ足りないくらいバカ。


先輩のぷにぷにのほっぺを軽く
つねって起こそうとすると、


先輩の顔がもっとむっとして可愛い。


そんな彼に愛らしさを覚えずにはいられない。


「先輩、起きてください…」


「んだよ、起こすなよ」


先輩はソファーに寝転んだまま、

不機嫌そうに目を細めて
気だるそうにボソボソとわめく。


「もうほんとに、起きて!
言いたいことが……きゃっ!」


小さな悲鳴と共に
あたしは先輩の手の内に落ちる。








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