【完】甘い恋よりもそばにいて


「あ、邪魔しちゃったならごめんね歩くん…」


決まりの悪い顔でそう言う由奈さん。


「ぃや、まじ大丈夫だから、じゃとりあえず自己紹介いいすか?」



「ぁ、うん」
由奈さんはチラッと一目、
啓の方を見て、そう答えた。



「莉華さん私のこと覚えてますか?」


不安げに聞いてくる由奈さん。
その不安を和らげようと
あたしは必死に笑顔を装う。



「もちろんですよ、秋本由奈さんですよね」



「あぁ、良かった。
私もし忘れられてたらって
すごく不安だったんです。
この間はありがとうございました。本当に感謝してます。
歩くんとはいとこで、幼なじみなんです。だから莉華さんが歩くんの彼女だって聞いて本当びっくりしたんですよ。よろしくお願いします。あと隣が私の彼氏の…」
















「沖田啓です、はじめまして。由奈からお二人の話は聞きました。よろしくお願いします。」








彼は、






あたしを知らないふりをした。












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