【完】甘い恋よりもそばにいて
昼食を食べ終わったあたしたちは
待ち合わせ場所である
時計台に向かった。
「ねぇ莉華、」
「はい?」
「俺と付き合ってて楽しい?」
「なんですか、いきなり…」
「楽しいですよ、まあまあ」
「どこが?」
「先輩って常に意味不明で、考え読めないし、自信家のうぬぼれ屋だし、けど、まぁそんなとこが一緒にいて退屈しないし、どんなことも先輩とやると新鮮で……
こんな感じに褒めとけばいいですかぁ?」
「うん、多少余計な言葉はあるけど」
アハッとあたしは笑って見せた。
時計台が目の前に見えてきた頃、
そこにはすでに由奈さんと啓がいて
あたしと先輩は小走りで駆け寄った。