【完】甘い恋よりもそばにいて
「はい、ココね。じゃあ2人とも楽しんでね」
そう言っておばさんは調理場へ戻って行った
「じゃ、行きますか……」
「どうしよ……かなりドキドキしてる」
「大丈夫だって……そんなに緊張しなくたって、普通に話せるよ」
「そう…だよね……」
だってあっちはあたしのこと何とも思ってないんだもの。
そう心の中で呟いた
履いていた靴をぬいで、騒がしい大広間の障子を開けた
あたしは波羅の服の裾を強く握って、大広間へ足を踏み入れた