秘密の恋愛レッスン

「秋原さま!この写真を見てください!」

和弥はその写真を見て、私の方を向いた。

「本当なんですか!?」
「・・・ったく、うっせーなー」
「え・・・?」

和弥のいつもの営業スマイルは消えていた。

「由美を離せっつってんだよ」
「秋原さま・・・?」
「もう疲れた。これが本当の俺。
 そんで俺の彼女は森崎由美。
 俺の彼女を離してくんない?」
「・・・っ!」

ばっと離された拍子に私はしりもちをついた。

「悪いけど、次、由美に手ぇ出したらただじゃすまさねぇから」

和弥はセリフをはき捨て、
私の手を握り校舎へと入った。


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