秘密の恋愛レッスン

ぱちっ

目を覚ました瞬間、ツーンと薬品の匂いがした。
白いベットに白い天井。
ここは、保健室・・・?

シャァー

「ぎゃっ!」
「お目覚めですか?」
「あ・・・秋原和弥っ!」
どうしてここにいんのよ!
「ってか!急にカーテン開けないでよ!」
「なんで?」
「だって!もし着替えてたりしてたら・・・」
「あ?由美のハダカ見たって、なんも思わねぇよ!」

カッチーンッ!

「はぁ!?私だってねぇっ!あんたのハダカの一つや二つぐらい・・・」
「へえ~?」
ニヤリと笑う。

バサッ!

「ななななっ!何してんのよ!」
「ハダカぐらいどうってことないんだろ?」
「ッ!」
だからって・・・
男の人の上半身なんて・・・
「ちょっ!服着て!」
「顔真っ赤なんですけど!」
「だってッ!」
ひゃぁぁ!
嫌でも目に入っちゃう。
「なぁ・・・シよっか?」
「は・・・はぃぃぃぃ!?」
「ちょうどベットの上だし?」
「何言って・・・」
すると、私の首筋に顔をうずめた。

ビクンッ 

生ぬるい”何か”が首筋を這う。
「・・・痛っ」
チクンと首筋に痛みがはしった。
「これ、なんだか分かる?」
「え?」
「首んとこの」
ブレザーのポケットから鏡を取り出した。
「な・・・に、これ」
「キスマーク」
「・・・はい?」
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