極道夫婦―18歳の恋戦―【完】
?「愛理。ゆっくりと呼吸しろ?
直に落ち着くからな」



愛「兄貴…」



私を抱き締めながら、顔に、小さなコンビニの袋を当てたのは兄貴だった。

視界もクリアになり、拓馬と珠樹の顔もはっきりと見え、兄貴のカラコンの赤い瞳も見えた。



雄「もうすぐで集会だと思って来たら、拓馬も珠樹も、過呼吸に気付かないのか!」



…私が過呼吸っ!?



珠「すいません…初めて目の前で見たので」



拓馬「千花ーチカーの時に見てたけど、いざとなると、わかんなかった」



反省する2人。

しかし、兄貴と拓馬が交わした視線と、“千花”という人の存在が気になり、話す事を忘れた。
< 10 / 201 >

この作品をシェア

pagetop