極道夫婦―18歳の恋戦―【完】
ーーカクン



愛「あだ;;」



後ろから誰かに膝かっくんをさせた。

綺麗に決められ、私は間抜けな体勢になりながら、後ろに振り向けば、拓馬だった。

…何だ、夏輝じゃない。

私は少しショックを受けながら、珠樹を呼ぶ。

珠樹は「もう時間?」と、マギーの腕を引っ張りながら、リビングから出て来た。

私が2人を追おうとすると、拓馬に腕を掴まれた。



愛「何?」



拓馬「え、あぁわりぃ…」



拓馬はそれだけ言うと、家を出て行った。

私は首を傾げながら玄関へ行き、クロックスを履いて家を出た。
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