極道夫婦―18歳の恋戦―【完】
夏輝と兄貴が笑いを堪えながらついて来る。

1人で先に車に乗り込めば、夏輝が隣に座り、私の頭を抱き寄せて、「今のはウケた」と言う。

…私はウケさせる為に言ったんじゃない――ッ!!

私は頭突きを食らわせてようとしたけど、それを止めた。

“お子様”と言われたなら、夏輝に似合うような、落ち着きのある人間になろうじゃない!!

私は夏輝抱き締められながら、小さく意気込んだ。

悪足掻きなんかじゃない。

愛する人を守るだけ。

私は、優奈さんより、誰よりも、夏輝が大好きなんだ。




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