極道夫婦―18歳の恋戦―【完】

涙の落ちた場所

ーーコンコン

夏輝の部屋のドアがノックされ、私は「はい」と返事をすると、おばさんが入って来た。

私はシャツを置き、立ち上がる。



夏母「愛理華ちゃん…痩せた?」



愛「…そうですか?」



突然、言われて、私は全身を見るも、特に自分では何も感じない。

おばさんは「顔色も悪い気がするのよ」と言葉を続ける。

…うーん…。

鏡を見ても、やっぱり自分ではわからず、首を傾げた。



夏母「夏輝が何かしたかしら」



愛「夏輝?
夏輝は何もしてませんよ?」



私がおばさんに微笑むと、「それなら良いの」と笑った。
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