極道夫婦―18歳の恋戦―【完】
夏輝は咳払いをしながら、椅子に座る。

改めて2人きりになると、少し恥ずかしい。

目が合えば、夏輝が私の頭を撫でる。



愛「夏輝…」



夏「結婚するか」



恥ずかしさと幸せを噛み締める私に更なる緊張。

私が夏輝を見つめながら頷くと、夏輝は私の唇に触れるだけのキスをしてくれた。



夏「愛してる」



愛「ん…っ」



私は口元を綻ばせる。

夏輝の目も見れずに居ると、夏輝は笑って、頬をつついて来た。

私は夏輝の手に自分の手を重ね、頬で夏輝の温もりを味わう。



愛「ずっと、一緒に居たい…」



夏「俺もそう思ってるから」



夏輝と同じ気持ちで居れる事は、私の心を、嬉しさで壊れそうになる事かも知れない―――…。




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