極道夫婦―18歳の恋戦―【完】
初恋を無駄にするのは、とても厳しいと思う。

けど、私の隣に居る、頼もしいサポーターの夏輝が居る。



愛「ありがとう、夏輝」



夏「可愛い妹だから仕方ない」



夏輝は「久しぶりに集会に出るな」と、欠伸を漏らす。

私は、数年ぶりに繋ぐ夏輝の手の温かさを堪能する。

…私って馬鹿かも知れない。

年齢を除けば、タイプは夏輝を理想としてる。

兄貴のあの“シスコン”さが邪魔してるけど。



愛「夏輝って、王子みたい!」



手には絶対に入らない。

入っても、仕事人間で寂しさが募るんだろうけど。
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