極道夫婦―18歳の恋戦―【完】
私は浮かないまま、拓馬と家に帰る。



父「おかえり。拓馬もよく来たな!」



拓馬「お久しぶりです」



リビングで父親の氷野米龍太郎ーリュウタロウーに迎えられた。

私は頭を下げる拓馬の横で、スクールバックと、グレーのカーディガンをソファーに投げた。



愛「兄貴は?」



父「多分、夏輝と風呂に居る」



私は「そか。ありがとう」と返し、拓馬を引き連れ、三階にエレベーターで上がり、渡り廊下を通り、倉庫を越えて、組の建物に入った。



拓馬「この家は、こんな造りになってたんか;;」



愛「うん」



拓馬はこの家にエレベーターがある事は知ってたけど、渡り廊下で、氷野米組と母屋が繋がってる事は知らない。
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