極道夫婦―18歳の恋戦―【完】
夏「岡田真桜の父親、居なかっただろ?」



雄「あぁ」



夏「――“珠樹”の親父だからだよ」



…嘘、だろ?

俺は目を見開いた。

夏輝は紙を取り出した同じポケットから、3枚の写真を取り出した。

俺は写真を受け取った。

1枚目は、珠樹と、珠樹の両親。

2枚目は、珠樹と愛理華の中学の卒業式の写真。

3枚目は、岡田真桜と、幸子さんと、珠樹の父親だった――…。



夏「珠樹の母親と、岡田真桜の父親と不倫し、岡田幸子と別れた。
だが、岡田幸子はおっさんを忘れられず、珠樹ん家に押し掛けた。
その時に、その珠樹と愛理華との写真を見付けた。これは、復讐を兼ねてたんだ」



夏輝は苦しそうな表情をした。
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