極道夫婦―18歳の恋戦―【完】
私たち4人は、リビングを慌てて出た。

これ以上、あそこに居たら、大変な事になる。

エレベーターで三階に上がり、私の部屋に行く。

しかし、何故か将人が居た。

何だか起こすのも可哀想で、兄貴の部屋に行く。

夏輝はベッドに倒れ込み、兄貴は黒い絨毯に。

私と拓馬は並んでソファーに座った。

私がジーッと夏輝の顔を見てると、隣から視線を感じた。

私が拓馬に顔を向けると、顔を逸らされた。

兄貴の部屋のテーブルに重なる資料をペラペラと巡り、暇をもて余す。

私は冷蔵庫からワインセラーから、一番安そうな渋味のないワインを出し、チェストからワイングラスを取り出した。
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