サクラノヒメゴト
「敦司・・・・。」
「伊達くん!?」
「はぁっはぁ。」
そこには息を切らせた伊達くんがいた―――。
「瑠璃!熱は!?」
「うん・・・・。」
「うん。じゃわかんねぇだろ!!」
「・・・・。」
本気で心配してるんだなー・・・・。
よしっ!あたしが一役買いますかッ
「伊達くんっ瑠璃早退するから一緒に帰ってくれない?」
「えっちょっ・・・さくら!?」
「いいから。」
横目で瑠璃を黙らす。
スタスタスタ
「瑠璃、帰るぞ」
「・・・・・。」
「木内、先生によろしくな!!」
「うんっ!!」
そのまま瑠璃は伊達君に手を引っ張られて保健室から消えた。

