【 価 値 観 恋 愛 】17ページ
話のあう清水さん。
話のあわない望。
決定的にちがうこと。
「たぶん…さ。俺が…話を聞いてもらいたいのは、誰かっ、てことなんだよな…」
俺は、頭の後ろに両手を組みながら、はははっと笑って言った。
望は、楽しいよって言ってくれる。
けど、俺もそうだった。
俺も望に話せて、楽しいし、うれしい…
わかってもらえなくても、聞いてくれるだけでよかったんだ…
簡単な答えに、俺は難しいことばっか考えて、見えなくなってたのかも。
「くす。適わないな、それじゃ」
清水さんは、あっさりと認めて笑った。
うん。
清水さんは、やっぱり、友達だ。
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