5歳児少女の育成日記

「いってきまーす!!」

「おい、魅月。」

「なぁーにー。」


たったったっと廊下を駆ける
ちいさな足音を引きとめたのは
昴の弟である黒瀬夾(クロセ キョウ)


「これ持ってけ。」


ポイッと投げられたのは
いちごミルク味の飴だった。


「うわぁ!ありがとう夾くん!!」

「さっさといかねぇーと遅刻するぞ。」

「あっ!!じゃあね!行ってきます」

「おぅ。」


これがいつもの黒瀬家の朝の風景だ。
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