5歳児少女の育成日記
おはよう!

4年後・・・


あれから4年の歳月が経ち、
魅月も5歳という
キリのいい年齢になった。


そして俺も、あれから4回の
誕生日を迎え22歳という
年齢になったわけだが・・・


「魅月―、
そろそろ保育園の時間じゃないかー。」

「わかってるよー。
大丈夫だよ。魅月、
ちゃんと自分で用意できたから。」


夜、枕元に置いてあった洋服を着ながら
洗面所から現れた魅月は、
ゴムを持って昴の方に近寄ってきた。


「さすが俺の妹。
今日は二つ結びにしておくな。
一等賞目指して頑張ってこいよ。」

「うん。翔君には負けないから。
今度こそ一位になってくるね。」


「無茶はしないようにな。
いってらっしゃい。」


ポスッと保育園特有の
黄色い帽子をかぶせ、
魅月を送り出した。

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