先生は蒼い瞳の狼くん
text.01~出会い~




「……………」



静まり返る教室




そして、その中に響き渡る女性教師の声を必死に聞きながらペンを動かす生徒達や



頭に手を置き、ノートと睨めっこをする生徒



ペンを回しながら耳だけ傾ける生徒


そして、机にうつ伏せて授業放棄をする生徒



そんな沢山の生徒がいる中、私は窓際の席から外を眺める―…














その先には、見た目に似合わなくホウキを片手に茶色く色付いた落ち葉を面倒くさそうに掃きながら歩く……



あの人―――……











「……………」


最初は、こんな気持ちになるなんて思わなかったんだ



「……」







男の人が嫌いだったのに…













「…………あ」


窓越しで目があって、彼は軽く微笑んで分からないように軽く手を上げる

それだけで高鳴る鼓動



この場所で、子供だったわたしは…





少しだけ…大人になりました










貴方の蒼い瞳に囚われて―…












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