先生は蒼い瞳の狼くん





なんだろう…この感覚



ドキドキして、苦しくて、すぐに離して欲しいのに



無意識に私の身体は先生の手を受け入れている



「……ん」



細かく動く先生の指先がなんとも言えない感覚を私に与えて…


ど、どうしよう…


「…んっ」



ビクッとまた身体が動いて、今にも零れそうな涙を浮かべたまま先生を見ると、相変わらず余裕の表情でクスリと笑う



「やっぱり、いやらしいな…その目とその声」


「え…んっ…い、いやらしく…なんかっ」


「いやらしいさ、感じてるくせに」


か、か、感じてる…?


意味の分からない言葉に先生を見るとその目が細められて…



「雪村は…"生徒"なのに…な」


ボソリと彼が呟く



.
< 251 / 403 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop