先生は蒼い瞳の狼くん
text.10~ずる休み~
――――――……
「サラ!ちょっと!聞いてるの!?」
「……え?」
その日の夕食の時間
広い食堂で、テーブル席に座る私に向かって瑠花が声をあらげる
「あんた、何かあったの?」
そう言われて、自分の手元を見ると全く進んでない食事に自分が固まっていた事に気づく
「あれれ…」
「あれれって、大丈夫?」
「う…うん」
そう言う瑠花に頷いて、目の前の食事を食べる
やばい、つい無意識に放課後のことを思いだしてしまってた
あの耳を触られたら感覚が今だに忘れられなくて
こんな時でも頭に浮かんでしまうのだ
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