先生は蒼い瞳の狼くん






「でも、わたし…っ」



「いいから。もう、いい」


「…先生」


それ以上言うな、そう言わんばかりに私をベッドに座らせる


「そのかわり、もう泣くな…雪村に泣かれると、正直困る」


「あ…ごめん…なさい」


「謝るな。そーゆう意味じゃないんだ」



そう言うなり、私の身体をベッドに押し倒し


1枚の毛布を優しく掛け、先生がベッドの端に腰を掛ける



「…先生」


「取り敢えず、横になって落ち着け」



再び頭を撫でられて、優しい手に、また涙が一粒流れた



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