先生は蒼い瞳の狼くん
text.11~好き~
―――――……
自分から、こーゆう話しを持ちかけたのは、初めてだった
いつも、その事実を知られたくなくて隠していた―…
悲しい、悲しい、私の昔話―…
「会いたくなかった?」
先生の声が、こだまして私の頭に響く
「……っ」
「…雪村」
「先生…わたし…」
「ん?」
「前の学校で…」
「…………」
「…いじめられて…たん、です」
「………え?」
そう言うと、胸に沢山の思いが溢れて来て…
手が自然と震えてくる
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