先生は蒼い瞳の狼くん





男子同士も仲もがよく、無論、男女の仲も凄く仲がいいと



それを聞いて少し安心だった―…










ガタッ

「………」


「ねぇ!ねぇ!」

「え?」


「私、瑠花(るか)!よろしくね」


席に着けば、待ってました!と言わんばかりに隣りに座るショートカットの女の子が無邪気に笑いながら右手を私に向ける



一重なのに大きい目が特徴的で左頬にホクロがあり、少し小柄の可愛いらしい子だ



「よ、よろしく…」


なるべく、暗くならないように明るく声を出しながら差し出された手を握ると、彼女がニコリと笑う




「あ、手がぷにぷに〜」


「……?」


フニャッと、頬を上げて笑う彼女がギュ、ギュと手を何回か握り終いには両手で手を揉む



「あ、あの」


な、なんで離さないの!

慌てる私とは違い、笑顔を崩さずに私を見る


「ん?あー…ごめんごめん!私、手フェチだからつい」



声は謝ってるのに、手を離そうとしない


むしろ更に激しく揉む彼女に苦笑いを浮かべる



「私さーこっちの隣、誰も居なくて寂しくてさ!だから嬉しいの!」


「は…は…ぁ…」


な、なんて人懐っこい子なんだろう



仮にも初めて会ったのにもう友達のように笑ったり接してくる


フレンドリーとはこの子のためにある言葉かもしれない



そんな私達の会話に加わるように突然、クルッと前の席に座る男性が身体を横にして瑠花を見る







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