先生は蒼い瞳の狼くん



これって…外国で有名な音楽雑誌だっけ?


確か…Weiss(ヴァイス)と言う名前の雑誌



業界ではこの雑誌に特集されることが、ミュージシャンとしての誇りや名誉で、これに載らない人達は次第に消えていく



だが、一度でも載った人達は必ず成功するとかなんとか…


前にテレビでやってたな…



「あの、先生?」


「ん?」


「これって、誰のですか?」


雑誌を手に取り先生に向けると"あぁ"と呟く


「龍之介、その雑誌が見たいって頼まれてな。俺の知り合いが海外にいるから…発売されると同時に送ってもらってるんだ」


へぇ…龍之介くんが音楽雑誌か…なんか意外だな


「あの、見ても大丈夫ですか?」


英語だらけで、読めないけど…見るだけ見てみたい



「いいんじゃないか?朝早くに見て、放課後に取りにくるって言ってたから」



そっか…なら大丈夫か


私は近くの椅子に座り雑誌を開いて見ていく



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