先生は蒼い瞳の狼くん





どうして、彼がこの雑誌に載ってるの?



海外にいる事は聞いたから知っていたけど…どうして?


龍之介くん、何も言ってなかったのに…


色々な疑問が浮かんで、思わずその写真をガン見していると


「そんなにガン見して、なにかあったか?」


耳元で囁く声に、振り向くと物凄く近い距離に先生の顔が見える



あ…


「いえ…っ」


「ふーん、なんだ…黒崎のこと知ってるのか?」



写真の黒崎くんを指さして、すこし低い声が耳を掠める


え?黒崎?



「先生、黒崎くんの事知ってるんですか?」


「ん?あぁ、会った事はないが…俺に雑誌の事頼んだし、よくそいつの話しをするからな」


「あ、そうなんですか」


「親友だ、って言ってた」


「…はい」



確かに、仲良かったもんな…誰も踏み込めない空気があるって言うか…


お互いがお互いを尊敬してる…そんな感じ




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