先生は蒼い瞳の狼くん





「俺が顔を出せば笑って、本当に病気なのか?って誰もが不思議に思うくらい明るかったんだ…」


「先生…」

「だから、あの日…俺は気付かなかった」


先生のその先のセリフはなんとなく予想が出来た…








「俺がいつも通り、病院に行って自宅に帰ったら、連絡がきた…母さんが亡くなってな」


「…っ」

「おかしい話だな…ついさっきまで笑顔で笑ってた母さんが…起きてるのもやっとなくらい、弱っていたなんて」



誰もいない公園に、先生の声は信じられないくらい悲しみで溢れてる





「…悔しかった」


「…………」


「なんで、気付いてあげなかったんだろうって」



先生がそう言った瞬間―…


ポタッ


私の頬に先生の涙が落ちた―…



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