先生は蒼い瞳の狼くん







「その様子だと、本当に帰らないんだね」



「うん、まぁね」



「そっかぁ、いや、あのね…昨日さ保健室に言ったら、ちーちゃんと謙先生がちょうど寮生の帰省の事話してたんだ」



「…へ、へぇ」


ちーちゃんって名前に私は敢えて平然として答える



実は、なんだかあの時から千尋先生を見るとつい思い出してしまって特別会話はしてない


もう消毒もする必要もないから保健室に行かないし


すれ違ったりしても、軽く頭を下げて素通りしたり、瑠花と一緒にいる時にあったら、なるべく話さないように黙っている事が続いた



前々から私が先生に対する態度は好感を持てるものじゃなかったから、瑠花には深く追求されてない




「サラが帰らないなら、私も帰らなかったのに…」


「そんな、瑠花だってひさしぶりに家族と過ごしたいでしょ」


「まぁ、それはそうだけど…サラを一人にするのは不安だしなぁ」




何やら考え込む瑠花




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