先生は蒼い瞳の狼くん







「でも、そうなると高校で男嫌いになったのか?」


「え?」


「だって、中学生まで一緒なら嫌いもないだろ」


うわ、鋭い…


「そう、だね。中学生までは男嫌いなんて意識はなかったかな…男女みんな仲良しだったから…」


「じゃあ、高校で?」



「…………」


あ…どうしよう…


龍之介くんに返す言葉が見つからなくて思わず手を握りながら小さく"うん"と言うとそれ以上聞こうとしないで笑いながら後藤くんの机を見る




「あれだな」


「…え?」


「その、同級生のヤツ…良いヤツだけど女に男として見て貰えないタイプだろ?」


「………あ」


なんで分かるんだろ…




.
< 90 / 403 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop