先生は蒼い瞳の狼くん




「…あ」



顔赤いじゃん…気付かなかった



「龍之介くん、保健室行ったほうが…」


「え?」


「だって、顔赤いし…」


私はそう言って自分の額に手を当て龍之介くんの額にも手を伸ばす



「……」


「少し…熱いね」



そう行って手を離すと龍之介くんは慌てて椅子から立ち上がる


「?」


「あー、言われてみれば朝から熱ぽっかったんだ」


「え?…あ、やっぱり。私も保健室に「いや、ガギじゃねぇから…心配するな」」



片手をあげて"保健室に行ってくる"と言い急いで廊下に向かって一人、歩いて行く


「………」


大丈夫かな…なんて心配はするけど、一人で大丈夫と言われたら無理について行くわけにもいかなくて…



「…」



その姿を私は見えなくなるまで見つめていた













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