先生は蒼い瞳の狼くん
text.05~先生と秘密~








――――……




そして放課後




「………っ」


今、わたしは…重い鞄を二つ持ちながら、保健室の前を行ったり来たりを繰り返している







龍之介くんが出て行ってから、しばらくたっても帰って来なくて、心配になり私は一人龍之介くんの鞄を持って保健室に向かった





本当は瑠花も誘ったのだけど、用事があるとかで私一人で行くしか無かった





な、の、だ、け、ど!







「あー…どうしよう」




今の私には、この保健室のドアを開ける勇気がない



理由はやっぱり先生



あんな事があって、なんだか恥ずかしくて個人的な感情で避けて来たせいで、今この瞬間…少しの勇気が出ないでいる





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