120秒の恋
円形の室内はとても広く、天井には大きな半球状のスクリーンがあった。
「上映は11時からだから、始まるまで席に座って待っていよう」
私たちは前のほうの席に座った。
リクライニング式の椅子は寝そべるような姿勢で天井を見ることが出来るようになっていた。
「こういう所は初めて?」
「うん。
子供の頃、学校の授業で見たことはあるけど、ほとんど覚えてないです」
「最近の機械は性能が良いからね。昔とは全然違うと思うよ」
「坂井さん、星が好きなんですか?」
「星っていうか、宇宙が好きなんだ」
「やっぱり男の人は宇宙が好きなんですね」
「君は?
夜空とか眺めたりしないの?」
「無いですね。
だってこの辺って星なんて見えないじゃないですか」
「確かに都会じゃ見えないね。
少しは楽しめると思うよ」
「上映は11時からだから、始まるまで席に座って待っていよう」
私たちは前のほうの席に座った。
リクライニング式の椅子は寝そべるような姿勢で天井を見ることが出来るようになっていた。
「こういう所は初めて?」
「うん。
子供の頃、学校の授業で見たことはあるけど、ほとんど覚えてないです」
「最近の機械は性能が良いからね。昔とは全然違うと思うよ」
「坂井さん、星が好きなんですか?」
「星っていうか、宇宙が好きなんだ」
「やっぱり男の人は宇宙が好きなんですね」
「君は?
夜空とか眺めたりしないの?」
「無いですね。
だってこの辺って星なんて見えないじゃないですか」
「確かに都会じゃ見えないね。
少しは楽しめると思うよ」