120秒の恋
彼は黙ったまま静かに聞いていた。
「坂井さんは優秀な人なんだから、わたしみたいな石ころにつまずいてちゃ駄目なんだよ」
まずい。涙がこみ上げてきた。
もう胸が張り裂けそうだよ。
「里美。
君は、もう決断したんだね。
僕のために身を引こうと・・・」
「違うよ、わたしは自分のためだよ。
ほら、私たち付き合ってまだ一ヵ月半でしょ。
キスだってしてないし、別れるならいまのうちだよ」
「僕の、君への気持ちは変わらないよ。
愛しているのは里美だけだよ」
彼はそう言うと、静かに私を抱きしめた。
初めて彼に抱きしめられた。
彼の香りがした。
そこで私たちはサヨナラをした。
「坂井さんは優秀な人なんだから、わたしみたいな石ころにつまずいてちゃ駄目なんだよ」
まずい。涙がこみ上げてきた。
もう胸が張り裂けそうだよ。
「里美。
君は、もう決断したんだね。
僕のために身を引こうと・・・」
「違うよ、わたしは自分のためだよ。
ほら、私たち付き合ってまだ一ヵ月半でしょ。
キスだってしてないし、別れるならいまのうちだよ」
「僕の、君への気持ちは変わらないよ。
愛しているのは里美だけだよ」
彼はそう言うと、静かに私を抱きしめた。
初めて彼に抱きしめられた。
彼の香りがした。
そこで私たちはサヨナラをした。