終末の法則
「でも、そんな気がするだけで単なるまやかしの様な感じがするなー」

 そんなことはありません。それは歴史が証明しています。すでに歴史は出来ているのですから間違いはないのです。

「でも、仲間なんていないし、あたし一人だし、武器なんてこんなナイフ一本だけし……それに何か大切なことを忘れているような」

 うーん、困りましたねぇ。それではこうしましょう。

 勇者カウストロ・雷電・デイアメイアは宿敵黒騎士の果たし状に従って、単身、大邪神殿都市に出向いた。装備はあなたが嵌めているその指輪、その指輪に秘められた魔力によって想形成、つまり考えたとおりの装備を身に着けられるようになっているのです。

 どうです。これなら納得できるでしょう。

「うーん、まぁ、半分くらいは……でも、この指輪って」

 そんな細かい事はいいですから、先に行きますよ。

「あ、そう」

 やれやれ、これで何とか先に進めそうですね。

 ほら、来ましたよ、仮面の黒騎士が。

「えっ?」
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