余命一カ月の僕
「教室にナイフを持ちこんだ春香は
放課後居残っていた7人を

めった刺しにした。

僕が駆け付けた時は
もう遅かった…」


男は下を向いて首を振る。


「私が春香の病気に気が付いていれば
防げた事かもしれない。

この事件は私の責任でもある」


「先生。そんなことないよ」

春香がにっこりと笑う。


拘束着で自由を奪われた身で
純粋な笑いをうかべるその姿は


見ていられない。

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