ぼくとわたし
僕が初めてその先生を見たとき






なんかとても親しみを感じた。









男の人はやっぱりどうしても初対面は怖くて仕方ないケド






その先生には全く 恐怖を感じなかった。









麻里乃が目で訴えてくる。





多分この人が バスケの顧問なんだろう。









身長はほどほどに高く


黒いTシャツに
チノパン履いて



かっこいい訳じゃないけど

なんか独特の雰囲気を待っている様に見えた。






そして

バスケやる様には見えなかったし


麻里乃が言う様に
怖い人には感じなかった。








…この時は。









『え~…。今日から1年間君たちの地理の授業を受け持った神崎って言います。



中学でも社会の中で地理を学んだと思うケド

それをもっと詳しく学んでいきます。


それで~…。』







僕は
麻里乃に向かって


『全然大丈夫じゃん!』という顔をむけた。







『君らはもう義務教育を終えて、自らの意思でここに来ているんだ。

だから俺は優しくなんか授業しないし

テストの結果が悪くても補修なんてしない。


つまり 一発でアウトってこと。


それと~…

授業中
寝たいやつは寝ろ。

俺に対する挑戦状ってことで理解する。


まぁ
今言ったように テストで点取れなきゃアウトなんだから。
勝手にしろ。



以上!




さて、今日からさっそく授業進めていく…。』











僕は

一瞬でこの先生に対する考えが変わった…。












どうも苦手だ…。
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