カウントダウン
待ち合わせ場所に着いたのは10分前。
「うわっカッケー……」
祐介は既に来てて、私は少し隠れて覗いてみたけど、つい口に出しちゃうくらいかっこよかった。
私が声をかける前にかわいい女の子達が3人くらい集まってたから少し様子を見る事にしたけど、眉間のシワがパネェ!!しかもチョーお尻掻いてる。
え?なに?虫にでも刺されたの?ずーっとボリボリしてんだけど。マジウケる!!
あ、女の子達めげずになんか話してるのに携帯弄ってるし。
………おおぅ、私宛てだ。
“なにしてる?”
だって。祐介観察してるって言ったら怒られるんだろーな、でもあの女の子達の中に“お待たせ〜”とか言って入っていく勇気がないな。きっと上から下まで見られて鼻で笑われる。悠斗で経験済みだし……って、まだボリボリ掻いてる。
あ、鼻……ホジってる。
てか、噂通りの男じゃん。やっぱホモなのかなー。火のない所に煙りはたたないって言うしねー。
うわっ、女の子たちに丸めてピンしやがった!!人としてどーなのよそれは。
「祐介、それはない!!ティッシュティッシュ!!はいこれ、そこの女の子、大じょ」
「サイテー!!行こう!!」
「ほら祐介、怒っちゃったじゃん」
「彩音がいつまでも観察してるからサービスしたんだけど。てか、本当に飛ばした訳じゃないし」
「観察バレてたの!?って、そんな事より!祐介にモラルとかないわけ?」
「楽しんでたくせに。ま、いいや、行くよ」
……うん、ギリギリまで鏡見てオシャレとか頑張ってたけど、祐介とはもっと自然体でいいんじゃないのかなーなんて思った。
このトシで鼻ホジって飛ばす人(真似とはいえ)初めて見た。
衝撃が半端ねぇ!!
「……彩音はいつまで笑ってんの?」
「いっ、いや、だって!!残念な……イケメン、ひー苦しいよバカ!!」
ケツ掻いて鼻ほじる祐介がかわいいとか思える。末期だ私。
祐介だから許せるかわいさ。
「はぐれるとアレだから手ェ繋ぐ?彩音ちゃん」
「うわっ!!鼻ホジった手でやめて!!て、わざとでしょその顔!!」