パステルカラーの恋模様
きっと叶えてね、神様。


ちらっと横を見ると、啓太も目を閉じて、手を合わせている。

啓ちゃんは何をお祈りしたんだろう?



参拝を終え、明日香たちの所へ向かった。

すると明日香が、「美園~見てーっ!」と近寄ってきた。



「何、何っ?」

「じゃーんっ!」



明日香が見せてきたのは、ピンク色のお守り。

そこに書いてあったのは……



「えっ縁結び?!欲しい~!」

「だしょ、だしょ?言うと思ったから、ハイ!」



そう言って、明日香はあたしに縁結びのお守りを手渡してくれた。




「美園のも買っておいた!」

「えっ、ありがとう!お金、お金…」

「いや、いいの、いいの!あげる」

「えっ、でも…いいの?」



すると明日香は、笑ってあたしの肩をポンっと叩いた。

そして、耳元で小声で話した。


「何か美園、この前様子変だったからさ。王子と何かあったのかなぁって。だから、美園と王子の恋がうまくいくようにって思って」


「あ、あす、明日香ぁ~!」

「お~っ、よしよし!」

「あり、あり、ありがとう~!」



そんな心配してくれてたなんて、あたしは嬉しくて、軽く泣いた。



こうなったら、余計にくよくよするわけにはいかないね。


ありがとう、明日香。

あたしの、一番の理解者だよ。


頑張るね、あたし。

めげずに、諦めずに、頑張る。
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