パステルカラーの恋模様
一瞬嫌な予感がしたけど、啓ちゃんがあたしを見て、大きく頷くから、あたしも大きく頷いた。



啓ちゃんは、あたしにも携帯画面を見せた。

それを見て、あたし達は拍子抜けした。




『啓と美園ちゃんへ もう、めちゃめちゃくやしいけど、もう大分吹っ切れたよ。つか、絶対あたし、あんた達より幸せになってやるから!そんでいつか、後悔しても遅いのよ~って言ってやる(笑)じゃあ、またどこかで会おうね。んじゃ、ばーい☆ 愛美』




「ぷっ、何これ」




添付で、愛美さんが笑いながら思いっきりあっかんべーしている写メがついていた。



あたし達はそれを見て、何だか可笑しくて笑った。

ホッとしたような、何とも言えない気持ちで笑った。



ちなみに鮫っちの方はというと……



『お前らよかったな~!つか俺、恋のキューピットじゃね?!今度なんか奢れや!(笑)じゃあ学校でな~』



「恩着せがましい奴~っ!」

「鮫っちらしいじゃん」



祝福してくれてありがとう。



愛美さん、辛い想いさせてごめんね。

でも、本当にありがとう。




鮫島も沢山フォローしてくれてありがとう。





あたしが啓ちゃんを大切に想えば、きっとその気持ちに応える事ができるよね。

思いやりを大切に、あたしは啓ちゃんをずっと好きでいるから。




「あーっ啓ちゃんっ、バス出ちゃうよ!」

「うおっ待って~!」




大好きでいるからね。
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