パステルカラーの恋模様
ドキドキ。

ドキドキしすぎて、胸の鼓動が早すぎて、痛いくらい。


しかもこんなに沢山話してるなんて…。

夢みたい。


緊張でこわばるあたし。上手に笑えない。

先輩はちょっと意地悪に微笑んだ。


しびれそう。


「ずっと思ってたんだけど、美園ちゃんって、すっげぇ可愛いよね」

「ええっ!そ、そんな事ないです…」


げ、幻聴だ!

だって先輩があたしの事、可愛いだなんて…。


やばい、顔赤いかもしれない。

これ以上喋ったら声が裏返るかも…。


先輩の顔が近づく。

えっ…嘘!

ぎゅっと目をつぶったけど、唇は重ならなかった。


その代わり、ハスキーな声で甘く囁いた。


「今度さ、一緒にどっか行かない?」

「え」

「二人っきりで」




“二人っきりで”

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